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昨年発見された隕石に秘められた期待

2021/3/28    , ,

2020年5月にアルジェリアで発見された隕石「Erg Chech 002」が、これまで見つかった隕石の中で最古となる太陽系初期の火成岩であると発表しました。   これを発表したのは国立極地研究所の山口亮氏らの国際研究グループです。   (Credit: 国立極地研究所)   分析された結果、この隕石は45億6500万年前に噴出した溶岩が固まったもので、太陽系誕生直後の安山岩だそうです。   現在では安山岩は床にでもある岩石ですが、隕石としては稀で、これまで数個しか見つかっていないんだそう。   このことから考えられたのは太陽系初期の点たいでは、安山岩質の溶岩が普遍的に存在していた可能性があるということです。   またこの隕石と同様の分光学的特徴を持っている小惑星は、現在太陽系には見当たらない理由として、当時あたり前に存在していた安山岩が衝突によって粉砕され、惑星などの材料になったためではないかと考えています。   最古の隕石に秘める太陽系の形成には、まだまだいろいろなことが発見される期待が盛りだくさんかもしれませんね。   自分は隕石と縁がありませんが、「隕石の見かた・調べ方」という本がありますので、ご参考にして下さい。 隕石の見かた・調べかたがわかる本 (藤井旭の天体観測入門) [ 藤井旭 ] ...

火星表面で初飛行

2021/3/26    , ,

NASAは火星探査機の「Perseverance」に搭載されている小型ヘリコプター「Ingenuity」の初飛行を行うとアナウンスしています。 (Image Credit: NASA/JPL-Caltech) 実施日は4月8日以降ということで、この模様は探査機のカメラなどで撮影された後、地球に送信される予定です。   ちなみに「Ingenuity」は重量が1.8kg、高さは0.49mで、太陽光発電などを備えています。   またカラー撮影用と白黒撮影用のカメラをそれぞれ1台ずつ搭載し、火星探査機本体の底部に納められているもよう。   ただ火星の環境は厳しいもので、重力は地球の1/3、大気密度は地球の1%の濃さしくなく、夜間は-90℃のため、凍結や破損の恐れもあるといいます。   そのため火星でヘリコプターを飛行することはかなりむずかしいようです。   しかし成功すれば上からの夢のような映像が撮影できるので、本当に楽しみで仕方ありません。   見事成功するよう祈るばかりですね ...

我が家にも春が来ました

2021/3/22    , ,

春にはいつもきれいな花をつけてくれる小梅の木。   今年は4〜5日くらい前につぼみ、そして昨日開花しました。     匂いはあまりありませんが、ピンク色のきれいな花です。   その他にも   まだまだこれからたくさん咲いてくれそうです。   我が家の庭にも春がやってきました ...

夕方ラッキーな出会い

2021/3/13    , ,

今日の夕方、少し雨がパラパラしていました。   しかし西の方には太陽がうっすら、東の方には何と大きな虹。   それもダブル虹なんてでとてもラッキーです。     ここ最近虹なんて見ていませんので、神聖な出会いとなりました ...

リュウグウの岩石サンプルに匹敵する隕石

2021/3/9    , ,

2月28日に英国や欧米で観測された火球による隕石が落下していることが分かりました。   その隕石はおよそ300gで、良好な状態で回収され、質・量ともにはやぶさ2が持ち帰ったリュウグウの岩石サンプルに匹敵するといいます。 The Trustees of the Natural History Museum またこの隕石を構成する炭素質コンドライトは太陽系の中でも原始的で純粋な物質といわれ、生命の源となる有機物とアミノ酸を含んでいるのだそうです。   この隕石は分析され、さらなる解明へと進んでいくといいですね ...

火星探査機Perseveranceが走行成功

2021/3/8    , ,

NASAの火星探査機Perseveranceが走行試験に成功しました。 (Image:NASA) 行われたのは3月4日(米時間)で、約6.5メートルを33分かけて走行。   そして4メートル前進し、左へ150度向きを変え2.5メートルバック、という走行をしたそうです。   &nbsp ...

思わぬ誤算とうれしい結果

2021/3/4    , ,

NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」に思わぬ誤算。 (Image: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallaghe) それは探査機が金星からの距離1万2380kmに近づいたときとらえた写真です。   もともと金星は分厚い雲に覆われているため、地表まで写るはずはありません。   しかしWISPRのカメラは雲を突き抜け、金星表面の熱放射をとらえていました。   その場所はアフロディーテ大陸。   NASAの科学者達も想定外のうれしい結果となったようです。   写真に写っている雨のような線は宇宙線粒子で、金星の縁が明るく見えるのは大気発光と呼ばれる現象。   &nbsp ...