2020年5月にアルジェリアで発見された隕石「Erg Chech 002」が、これまで見つかった隕石の中で最古となる太陽系初期の火成岩であると発表しました。 これを発表したのは国立極地研究所の山口亮氏らの国際研究グループです。 (Credit: 国立極地研究所) 分析された結果、この隕石は45億6500万年前に噴出した溶岩が固まったもので、太陽系誕生直後の安山岩だそうです。 現在では安山岩は床にでもある岩石ですが、隕石としては稀で、これまで数個しか見つかっていないんだそう。 このことから考えられたのは太陽系初期の点たいでは、安山岩質の溶岩が普遍的に存在していた可能性があるということです。 またこの隕石と同様の分光学的特徴を持っている小惑星は、現在太陽系には見当たらない理由として、当時あたり前に存在していた安山岩が衝突によって粉砕され、惑星などの材料になったためではないかと考えています。 最古の隕石に秘める太陽系の形成には、まだまだいろいろなことが発見される期待が盛りだくさんかもしれませんね。 自分は隕石と縁がありませんが、「隕石の見かた・調べ方」という本がありますので、ご参考にして下さい。 隕石の見かた・調べかたがわかる本 (藤井旭の天体観測入門) [ 藤井旭 ] ...