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昨年発見された隕石に秘められた期待
2020年5月にアルジェリアで発見された隕石「Erg Chech 002」が、これまで見つかった隕石の中で最古となる太陽系初期の火成岩であると発表しました。 これを発表したのは国立極地研究所の山口亮氏らの国際研究グループです。 (Credit: 国立極地研究所) 分析された結果、この隕石は45億6500万年前に噴出した溶岩が固まったもので、太陽系誕生直後の安山岩だそうです。 現在では安山岩は床にでもある岩石ですが、隕石としては稀で、これまで数個しか見つかっていないんだそう。 このことから考えられたのは太陽系初期の点たいでは、安山岩質の溶岩が普遍的に存在していた可能性があるということです。 またこの隕石と同様の分光学的特徴を持っている小惑星は、現在太陽系には見当たらない理由として、当時あたり前に存在していた安山岩が衝突によって粉砕され、惑星などの材料になったためではないかと考えています。 最古の隕石に秘める太陽系の形成には、まだまだいろいろなことが発見される期待が盛りだくさんかもしれませんね。 自分は隕石と縁がありませんが、「隕石の見かた・調べ方」という本がありますので、ご参考にして下さい。 隕石の見かた・調べかたがわかる本 (藤井旭の天体観測入門) [ 藤井旭 ] ...
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火星表面で初飛行
NASAは火星探査機の「Perseverance」に搭載されている小型ヘリコプター「Ingenuity」の初飛行を行うとアナウンスしています。 (Image Credit: NASA/JPL-Caltech) 実施日は4月8日以降ということで、この模様は探査機のカメラなどで撮影された後、地球に送信される予定です。 ちなみに「Ingenuity」は重量が1.8kg、高さは0.49mで、太陽光発電などを備えています。 またカラー撮影用と白黒撮影用のカメラをそれぞれ1台ずつ搭載し、火星探査機本体の底部に納められているもよう。 ただ火星の環境は厳しいもので、重力は地球の1/3、大気密度は地球の1%の濃さしくなく、夜間は-90℃のため、凍結や破損の恐れもあるといいます。 そのため火星でヘリコプターを飛行することはかなりむずかしいようです。 しかし成功すれば上からの夢のような映像が撮影できるので、本当に楽しみで仕方ありません。 見事成功するよう祈るばかりですね ...
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宇宙飛行士星出さんが抱負
来月の4月にISS(国際宇宙ステーション)に向かわれる宇宙飛行士星出さんが抱負を語りました。 ISSには地球を一望できる場所「キューラボ」から「地球の風景を日本の皆さんに届けたい」と言う抱負をお持ちです。 星出さんは今回が3度目の宇宙滞在となり、初めて民間会社のスペースX社が開発したクルードラゴンに搭乗します。 現在はNASAとスペースX社の施設で、最終段階の訓練をされているんだそう。 お体に気をつけて頑張ってください。 無事成功し、宇宙からの美しい地球を見せていただきたいですね ...
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142枚の画像をつなぎ合わせた火星のパノラマ画像
NASAの火星探査車「Perseverance」のカメラで撮影された高解像度パノラマ画像がこちらです。 (Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS/ASU) マストを360度回転させて撮影し、142枚の画像をつなぎ合わせたもの。 着陸地点のジェゼロ・クレーターからの画像で、クレーターの縁が鮮明に写っています。 またこのミッションには採取したサンプルを地球に持ち帰ることが計画されていますので、より詳しい分析結果が楽しみです ...
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NASの火星探査機「Perseverance」着陸成功
2021/02/19、NASAの火星探査機「Perseverance」が火星のイシディス平原西端・ジェゼロ・クレーターに見事着陸に成功いたしました。 (Perseveranceによる着陸地点であるジェゼロ・クレーターの地表:(Credit: NASA/JPL-Caltech)) 以前送り出した「Curiosity」の着陸よりもむずかしいとされていただけに、NASAとしは喜びもひとしおでしょう。 さて着陸したジェゼロ・クレーターには、以前に水が流入したことで潮が存在していたと考えられ、かつて水があったことを示す粘土鉱物の明らかとなっています。 すなわち、Perseveranceはこの場所で微生物の存在した証を見つけだすことが主目的。 どんなデータがこれから送られ、解析されていくのか、これからの活動に目が離せません ...
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ソーラーオービターが本格的な調査を開始
馴染みの深い太陽ですが、今だ解明できないことが多くあります。 太陽探査機「ソーラーオービター」が太陽の謎を解明すべく、本格的な調査を開始。 ソーラーオービターは欧州宇宙機構(ESA)と米航空宇宙局(NASA)が共同で開発した探査機で、1年前に打ち上げられ、現在地球と太陽との中間視点にいるそうです。 そしてさらに太陽に近づき、表面から約4200万kmまで接近する予定。 ソーラーオービターの観測装置は全部で10種類積まれ、コロナや放出する粒子、電磁場などもを観測したりします。 2020年5月には極端紫外線望遠鏡で太陽の画像を送ってきました。 この画像からはかなり小さなフレアが新たに発見できたといいます。 近づくだけでも熱にやられてしまう高熱の太陽、これからの観測データがとても楽しみです ...
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火星軌道上からの写真
2021/2/16
UAEの火星探査機「HOPE」が火星軌道に投入して間もなく、軌道上から火星を撮影した画像が公開されました。 高度は2万5000kmで、左上が北極、中央部分にはがタルシス山脈がみられます。 今後「HOPE」は55時間で1周する軌道に入り、大気の観測を遂行。 ミッションは約2年です。 これからいろいろな写真やデータを送ってくるのでしょうね ...