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リュウグウノ水の行方
はやぶさ2がリュウグウに金属弾を撃ち込んだ時に飛び散った内部観測データからリュウグウの水の行方を突き止めたと発表がありました。 この発表をしたのは米・ブラウン大学のラルフ・ミリケン博士らの研究チームです。 発表によりますと、リュウグウに水がなくなったと考えられる可能性として2つあるとのこと。 もともと小惑星はぶつかり合った母天体の破片が集まって作られたと考えられ、その中でリュウグウは有機物や水が豊富に含まれているC型小惑星に分類されていました。 しかし、実際には水が存在していないことが分かっています。 豊富にある水が存在していないと考えられる理由の1つ目は、母天体に何らかの加熱作用があり、失われたという可能性、そしてもう1つは太陽に近い軌道を回っていたために水が蒸発してしまったという可能性です。 ところがはやぶさ2が金属弾をぶつけたときに飛び散った内部物質を近赤外分光計で分析してみると、表面と内部では水の量がほとんど変わらないことが分かりました。 これはリュウグウができあがる前の母天体の段階で水が失われたという可能性が高いことを意味しているんだそうです。 ただ現段階では確定ではなく、可能性の段階で、今後資料の分析が進めばさらなる確証が得られるかもしれません。 本当の楽しみはこれからでしょう。 ワクワクしますね ...
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河川のうねを表した全火星地図
カルフォルニア工科大学のジェイ・ディクソンさん率いる研究チームは、河川のうねを表した全火星地図を作成しました。 もちろん世界で初めてです。 これはNASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」が15年間におよぶ画像データを3年近くかけてつなぎ合わせて作られ、高精密な地図となりました。 今後火星探査に携わる宇宙飛行士や探査機に大いに役立つ、有益なものと期待されているそうです。 膨大な情報をくまなく、そして精密につなぎ合わせて作られた地図、たいへん貴重ですね。 詳しくは「https://sorae.info/astronomy/20210107-mars.html」をご覧ください ...
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星座が作り出された起源とは
星座はいつ頃からできはじめたのでしょうか? 一般的に星座の神話はギリシア神話が元になっていることは広く知られています。 でもその起源は古代エジプトや古代メソポタミアに遡るのだそうです。 そのころに、もう現在の星座に通じる原型が生まれたといいます。 奥が深い星座の起源やそのころの宇宙観など知るには「星座の起源」(誠文堂新光社)がよさそうです。 星座の起源 古代エジプト・メソポタミアにたどる星座の歴史 [ 近藤 二郎 ] 楽天で購入 ...
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宇宙ゴミの回収
宇宙には宇宙ゴミと呼ばれる「スペースデブリ」が地球の軌道上にたくさんあります。 このスペースデブリを回収しようと、宇宙ベンチャーのアストロスケールホールディングスが実証実験を行います。 来年の3月に人工衛星を打ち上がると発表し、これに成功すれば日本初、いや世界的にも例をみないそうです。 回収用の衛星は「ELSA-d(エルサディー)」と呼ばれ、大きさは縦横60cm、奥行き110cmの箱形で、重量は175kg。 回収は磁力で引きつけ、回収後はデブリと一緒に大気圏に再突入させて焼却するそうです。 この実験は複数回行われ、実験後は大気圏で焼却処分されます。 ものすごい数のゴミをこれまでそのままにしてきましたが、これが成功すればずいぶんゴミも減らすことができそうですね ...
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陸上生物の大量絶滅は周期的?
陸上生物の大量絶滅は、約2750万年の周期で繰り返されていると発表したのはNW大学のマイケル・ランビーノ教授からなる研究チーム。 統計的な手法などで分析してみると、過去3億年の間にこの周期で計10回起こっているそうす。 このうち8回は海洋生物の大量絶滅を同時に起こっていて、大規模な火山活動を伴っているんだそう。 また巨大な隕石の衝突も同じ周期で繰り返されていることを発見しました。 ところで、太陽系は天の川銀河を2億5000万年かけて公転しているそうですが、これが直線的ではなく上下に振れながら回ってるということです。 そのため太陽系が、天の川銀河のディスク(中心より外側の円盤状の部分)の真ん中を3000万年周期で通過しているんだそう。 ここで重要なのがディスクの真ん中には塵やガス、恒星、そして「質量は持つが、光学的に直接観測できない」といわれるダーク・マターが高密度で存在していて、このダーク・マターが地球の火山活動等を発生させたのでは?、と推測しています。 地球の大量絶滅に周期的に起こっているということと、太陽系と天の川銀河の運動に関係があるという仮設はとても興味深い内容ですね ...
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はやぶさ2カプセル帰還イベント
はやぶさ2が小惑星のリュウグウの砂を持ち帰りました。 これに合わせて「小惑星探査機はやぶさ2カプセル帰還イベントin Miraikan」が開催されています。 このイベントではトークセッションや科学コミュニケーターによるトークイベント、「はやぶさ2」の実物大の模型を展示。 会期は2020年11月21日~2020年12月27日。 事前予約が必要ですので、ご注意ください。 詳しくは公式イベントサイトは:https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202012271680.htmlをご覧ください。   ...
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スペースX 失敗してもただでは起き上がりません
アメリカ・スペースX社の試作機が大爆発を起こし、炎上しました。 これはテスト機が着陸に失敗したもの。 もちろん無人です。 順調よく打ち上げられましたが、エンジンが次々停止し、着陸を試みましたがスピードが速すぎたもよう。 でもCEOのイーロン・マスク氏は「必要なデータをすべて入手できた」とコメントを発表しました。 失敗してもいちいちくよくよせず、ただでは起き上がらない精神。 とても素晴らしい前向きな考え方ですね ...