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思わぬ誤算とうれしい結果
NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」に思わぬ誤算。 (Image: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallaghe) それは探査機が金星からの距離1万2380kmに近づいたときとらえた写真です。 もともと金星は分厚い雲に覆われているため、地表まで写るはずはありません。 しかしWISPRのカメラは雲を突き抜け、金星表面の熱放射をとらえていました。 その場所はアフロディーテ大陸。 NASAの科学者達も想定外のうれしい結果となったようです。 写真に写っている雨のような線は宇宙線粒子で、金星の縁が明るく見えるのは大気発光と呼ばれる現象。   ...
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142枚の画像をつなぎ合わせた火星のパノラマ画像
NASAの火星探査車「Perseverance」のカメラで撮影された高解像度パノラマ画像がこちらです。 (Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS/ASU) マストを360度回転させて撮影し、142枚の画像をつなぎ合わせたもの。 着陸地点のジェゼロ・クレーターからの画像で、クレーターの縁が鮮明に写っています。 またこのミッションには採取したサンプルを地球に持ち帰ることが計画されていますので、より詳しい分析結果が楽しみです ...
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NASの火星探査機「Perseverance」着陸成功
2021/02/19、NASAの火星探査機「Perseverance」が火星のイシディス平原西端・ジェゼロ・クレーターに見事着陸に成功いたしました。 (Perseveranceによる着陸地点であるジェゼロ・クレーターの地表:(Credit: NASA/JPL-Caltech)) 以前送り出した「Curiosity」の着陸よりもむずかしいとされていただけに、NASAとしは喜びもひとしおでしょう。 さて着陸したジェゼロ・クレーターには、以前に水が流入したことで潮が存在していたと考えられ、かつて水があったことを示す粘土鉱物の明らかとなっています。 すなわち、Perseveranceはこの場所で微生物の存在した証を見つけだすことが主目的。 どんなデータがこれから送られ、解析されていくのか、これからの活動に目が離せません ...
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ソーラーオービターが本格的な調査を開始
馴染みの深い太陽ですが、今だ解明できないことが多くあります。 太陽探査機「ソーラーオービター」が太陽の謎を解明すべく、本格的な調査を開始。 ソーラーオービターは欧州宇宙機構(ESA)と米航空宇宙局(NASA)が共同で開発した探査機で、1年前に打ち上げられ、現在地球と太陽との中間視点にいるそうです。 そしてさらに太陽に近づき、表面から約4200万kmまで接近する予定。 ソーラーオービターの観測装置は全部で10種類積まれ、コロナや放出する粒子、電磁場などもを観測したりします。 2020年5月には極端紫外線望遠鏡で太陽の画像を送ってきました。 この画像からはかなり小さなフレアが新たに発見できたといいます。 近づくだけでも熱にやられてしまう高熱の太陽、これからの観測データがとても楽しみです ...
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火星周回軌投入成功
先日お知らせしました、火星軌道投入ですが、中国とUAEどちらも成功といううれしいニュースです。 探査機はアラブ首長国連邦(UAE)のHOPE」(アル・アマル)と中国の「天問1号」。 「HOPE」は火星を55時間で一周する軌道で、火星の大気の観測を開始します。 ミッション計画は2年ですが、延長も予定しているそうです。 また「天問1号」は今年5月から6月にかけて着陸予定。 そのほかNASAの「Perseverance」は2月19日に火星到着、そしてジェゼロ・クレーターに着陸する予定です。 それぞれの国がいろいろな火星のデータから分析し、新たな発見があることでしょう。 楽しみはこれからですね ...
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UAEの火星探査機「HOPE」も軌道投入
2月10日、UAE(アラブ首長国連邦)初の火星探査機「HOPE」も軌道投入する予定だそうです。 この「HOPE」は火星大気の全容を解明するためのミッションをもち、探査機にはカメラのほか、紫外線スペクトロメーターや赤外線スペクトロメーターを搭載しています。 実はこの探査機は2020年の7月に日本の種子島宇宙センターから打ち上げられました。 何となく親近感がわきますね。 この軌道導入が成功すれば、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、インドに続き、5番目になるそうです。 いろいろな探査機が火星に向かい、ミッションをこなします。 今後の調査に期待が持てますね ...
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中国火星探査機 いよいよ軌道投入
中国の火星探査機「天問1号」が2月10日、いよいよ軌道へ投入するということです。 現在探査機は地球から1億8000万km離れたところを飛行中で、火星からは約220万km離れた地点にいます。 (Credit: CNSA) この探査機にはオービターとランダーが備えられ、ランダーにはローバーを搭載。 2021年5月に巨大盆地のユートピア平原に軟着陸する要諦だそうです。 中国の探査機はどんなデータをもたらしてくれるのか、とても楽しみですね。 ※天問1号は中国では初めての火星ミッションで、昨年の7月23日に文昌衛星発射センターから長征5型ロケットで打ち上げられました。   ...