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ソーラーオービターが本格的な調査を開始
馴染みの深い太陽ですが、今だ解明できないことが多くあります。 太陽探査機「ソーラーオービター」が太陽の謎を解明すべく、本格的な調査を開始。 ソーラーオービターは欧州宇宙機構(ESA)と米航空宇宙局(NASA)が共同で開発した探査機で、1年前に打ち上げられ、現在地球と太陽との中間視点にいるそうです。 そしてさらに太陽に近づき、表面から約4200万kmまで接近する予定。 ソーラーオービターの観測装置は全部で10種類積まれ、コロナや放出する粒子、電磁場などもを観測したりします。 2020年5月には極端紫外線望遠鏡で太陽の画像を送ってきました。 この画像からはかなり小さなフレアが新たに発見できたといいます。 近づくだけでも熱にやられてしまう高熱の太陽、これからの観測データがとても楽しみです ...
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約131億光年のクエーサーを発見
米・国立電波天文台は観測史上最も最遠の約131億光年彼方にあるクエーサーを発見したと発表しました。 観測はチリ・アルマ望遠鏡、ジェミニ南望遠鏡、マゼラン・バーデ望遠鏡、ハワイ・ジェミニ北望遠鏡そしてケック天文台などで行われたもの。 そのクエーサーは「J0313-1806」との名称が付けられ、中心には太陽質量の約16億倍と見積もられている大質量ブラックホールが存在しています。 ちなみに我々の住む天の川銀河の中心に位置する大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」がありますが、太陽質量の約400万倍ほどです。 これに比べると、かなり巨大なブラックホールだということがわかります。 また明るさもかなり大きく、天の川銀河全体の約1000倍の明るさで輝いているということですから、遠方にあっても観測が可能なんだそうです。 (Credit: NOIRLab/NSF/AURA/J. da Silva) このクエーサーは光の速さで約131億年かかって地球に届いているというということは、今から131億年前の姿を見ていることになります。 実は現在この宇宙はができたのはおよそ137〜8億年前と考えられています。 そして今回の発見されたクエーサーについて科学者達は、通常ではあり得ない出現をしていると考えているようです。 それはこの超巨大ブラックホールが約131億年前にできていたということ考えると、宇宙が誕生して約1億年後に太陽の1万倍の質量を持つブラックホールの「種」が必要なんだそう。 しかしブラックホールのメカニズムから想定されるブラックホールがの種が作られることは非常に困難だそうです。 また単純計算しても、このサイズのブラックホールができるまでに超新星の爆発やら合体やらしても、約7億年で作られることは時間が足りないという結果を導き出しました。 ということは別のメカニズムでここまで成長したということしか考えられないということです。 いずれにしてもいろいろな過程を経て大きくなったこのクエーサーですが、このことでもしかしたら宇宙の起源がまた少し分かってきたのかもしれませんね ...
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半年ぶりの部分日食
6月21日の夕方、部分日食がありました。 昨年の12月26日以来ですので、半年ぶりです。 しかし関東ではくもり、残念ながら見ることはできませんでした。 次回日本で日食が見られるのは2023年4月20日です。 あと3年我慢ですね ...
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太陽観測に期待の探査機
太陽はなかなか接近して観測ができない天体のひとつ。 なにせ太陽本体の温度より、まわりのコロナという場所は100万度という超高温だからです。 しかしNASAはこれに挑みます。 8月6日にこのコロナに接触して内部調べる無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」を打ち上げると発表しました。 日本も太陽観測衛星「ひので」で、フレア(太陽表面の爆発)やコロナ内部爆発等の解明を行っています。 でもコロナに近づくなんてとんでもないこと。 どんなことがわかってくるのか期待が膨らみます。 ※ひので:日本国立天文台(NAOJ と宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部がNASAとイギリスのPPARCと共同で開発したも ...