1964年に初めてブラックホールが確認された「はくちょう座X-1」。 これまでの計算で太陽15個分の質量と考えられてきましたが、はるかに巨大で、21個分の質量ということが明らかになりました。 このことによりブラックホール形成時に失われた恒星の質量の推定値が変わってくるそうです。 もともとブラックホールの質量は、恒星の大きさと恒星風の形で失われる質量の量に依存し、高温で明るく輝く星はより重く、より多くの恒星風をつくる傾向があるんだそう。 特に天の川銀河で生成されるブラックホールの質量は15太陽質量以下と考えられていましたから、このはくちょう座X-1の調査結果からこれまでの認識を再考慮しなくてはいけないということになったそうです。 現在オーストラリアと南アフリカで建設が進められているスクエア・キロメートル・アレイ(Square Kilometer Array:SKA)が稼働することでさらなる詳しいデータが取れると期待されています。 科学者たちが考えてきたブラックホールの形成スピードがどのようにして高速になったのかがいずれ解き明かされる日も近いかもしれません ...