2012年8月に火星のゲール・クレーターへ着陸したNASAの火星探査車キュリオシティによる分析が行われています。
(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)
ゲール・クレーターの中央にそびえ立つアイオリス山の急峻な斜面の堆積層を、キュリオシティのカメラがとらえ、分析。
そこには砂丘が形成されたことを示す砂岩層があり、乾燥した気候が長期間続いていたことが判明。
その一方でその砂岩層の上には氾濫原を示す典型的な薄い堆積物の層が存在したことを観測。
このことから乾燥した時期と湿潤の時期が入れ替わる大規模な気象変動があった可能性をフランス国立科学研究センター(CNRS)のWilliam Rapin氏らの研究グループが発表しました。
今後キュリオシティはこの丘陵地帯のサンプルを採取し、分析することが予定されたいるため、これまでの火星で起きた気象変動のさらなる詳細が判明すると期待を寄せています。
乾燥した時期や湿潤の時期の年数などが分かると、かつての火星の気象も分かってくるかもしれませんね。